吉凶の距離と期間

方位と距離の関係

「吉凶は動より生ず」という言葉があります。「良いことも悪いことも行動を起こすことによって生じる」という意味です。
行動を起こすとは実際に特定の方位へ移動するということですが、このことを「方位を取る」と言います。
行動して良い結果が現れたら良い方位を取ったということであり、得られた良い結果のことを「方徳」と言います。反対に悪い結果が現れたら悪い方位を取ったということであり、これを「方災」と言います。
悪い方位を避け、良い方位を取って方徳を得ることが九星気学の目的ですが、それには「できるだけ遠くへ行き、その場所で長時間過ごす」ことで高い効果が期待できます。

方位盤と吉凶方位の関係

方位盤(年盤、月盤、日盤、時盤)と距離・時間の関係については以下の関係があります。
なお、時盤は非常に影響が小さいので、日盤の補助的な役割で用いることをおすすめします。

年盤の影響があるもの

  •  3泊4日以上の国内旅行
  •  500km以上の旅行
  •  海外旅行
  •  引越し

月盤の影響があるもの

  •  1泊2日~2泊3日程度の国内旅行
  •  200kmから500kmの国内旅行
  •  500km以上の国内日帰り旅行

日盤の影響があるもの

  •  200kmまでの国内日帰り旅行
  •  日常的な行動(買い物、散歩、通院など)

時盤の影響があるもの

  •   20Km程度の範囲での行動

では、短距離でも滞在期間が長い場合や、長距離でも滞在期間が短い場合など、上記にあてはまらない場合にはどの方位盤を用いるべきでしょうか?
そのような場合は、滞在期間の長い方、移動距離の長い方を優先します。
例えば、20km程度でも2泊する場合は月盤を、1泊2日でも500km以上の場合は年盤を重視しましょう。

また、吉方位は出発する日の方位盤で見ます。日盤は毎日23時、年盤や月盤は節入りによって切り替わるので、該当の時間帯や時期に出発を検討している場合は注意しましょう。

吉凶効果の持続期間

吉凶の効果が続く期間は方位盤ごとに以下の表のようになります。

方位盤 持続期間
年盤 60年
月盤 60ヶ月
日盤 60日
時盤 120時間

ただし、吉凶効果は上記期間中に継続して現れるのではなく、現れやすいタイミングがあります。そのタイミングは「4、7、10、13 の法則」と言われ、それぞれ以下のようになります。

  • 年盤:
    当年、4年後、7年後、10年後、13年後
  • 月盤:
    当月、4ヵ月後、7ヵ月後、10ヵ月後、13ヵ月後
  • 日盤:
    当日、4日後、7日後、10日後、13日後

引越し後の根付け

九星気学を活用し、良い方位に引っ越しができたら、根付けを実践しましょう。
根付けとは文字通り新しい土地に根を下ろし、その土地の良いエネルギーを身体に取り込むための大切な儀式です。
具体的に以下のこと実践しましょう。

  • 夜22時30分までには自宅に帰る
  • できる限り早めに就寝する
  • 無用な外泊は避ける
  • 上記2つを60日間続ける

可能な限り家にいる時間を長くとって、十分な睡眠を確保しましょう(睡眠中のほうがエネルギーの吸収が良いと言われています)。
九星気学では23時で日付が変わりますので、多忙な現代社会では難しいかもしれませんが、可能な限り23時までには就寝するように心がけましょう。

グループ旅行と吉方位

グループ行動をする際は、参加者全員の吉方位が揃った方位へ行くことが理想ですが、人数が多い場合などは吉方位を揃えることが非常に難しくなります。
その場合はグループ行動の主体者の方位盤天道吉方を優先します。

グループ行動の主体者とは、例えば引越しであれば家長、旅行であれば幹事、などです。
主体者の方位盤を見ながら、可能な範囲で他の参加者の吉方位も揃う日を選びましょう。

また、天道吉方については万人に共通の吉方位として知られており、グループ行動する際に非常に有効な方位です。天道方位は月盤と日盤に表示されているので、積極的に活用しましょう。