九星気学の重要な要素に方位盤があります。方位盤は8つの方位を指しており、各方位にはそれぞれ九星が配置されます。九星気学において方位の吉凶を判断する重要な役割があります。
方位盤の種類は「後天定位盤」「年盤」「月盤」「日盤」「時盤」の5つです。後天定位盤は九星の定位置を表し、年盤~時盤はそれぞれ1年、1ヶ月、1日、2時間ごとに九星の位置が入れ替わります。盤上の九星の配置や個人の本命星・月命星によって、方位の吉凶を知ることができます。
九星気学の方位盤は基本的に下側が北、上側が南となっているので、方位盤を見る際は注意が必要です。八雲院ではその点も考慮し、方位盤の表示を南北反転するオリジナル機能を設けていますので、ぜひご活用ください。
「こうてんじょういばん」と読みます。九星の定位置を定めた方位盤で、九星気学において最も基本となる方位盤の配置です。漢数字の一~九がそれぞれの九星を表しています。方位盤の中央部分(後天定位盤で五黄土星の部分)は中宮(ちゅうぐう)と呼ばれます。
その年の九星を方位盤の中央に配置します。2018年は九紫火星の年なので、九紫火星が方位盤の中央に配置されます。このように九星が方位盤の上を移動して特定の配置に収まることを回座(かいざ)と言います。2018年の例では「九紫火星が中宮に回座する」と言います。
その月の九星を方位盤の中央に配置します。2018年2月は五黄土星の月なので、五黄土星が中宮に回座します。
その日の九星を方位盤の中央に配置します。2018年2月4日は一白水星の日なので、一白水星が中宮に回座します。
その時間の九星を方位盤の中央に配置します。2018年2月4日10時は六白金星の時刻なので、六白金星が中宮に回座します。
八雲院では、画面に表示される方位盤を2種類から選択でき、いつでも表示を切り替えることができます。
2種類の方位盤は「8方位(30/60°)」と「12方位(30°)」です。
8方位と12方位は、方位盤の四隅(北東、南東、南西、北西)の扱いに違いがあります。
どちらも東西南北の4方位は30°ですが、8方位は四隅の4方位が60°ずつと広くなっているのに対し、12方位はさらに分割して30°ずつになります。
方位を30°ずつに分割すると、12に分かれます(360÷30=12)。
12に分かれた方位それぞれに、十二支を配置すると図のようになります。
方位 | 十二支 | |
---|---|---|
北 | 子 | |
北東 | 北北東 | 丑 |
東北東 | 寅 | |
東 | 卯 | |
南東 | 東南東 | 辰 |
南南東 | 巳 | |
南 | 午 | |
南西 | 南南西 | 未 |
西南西 | 申 | |
西 | 酉 | |
北西 | 西北西 | 戌 |
北北西 | 亥 |
五黄殺や暗剣殺などの凶方位や、最大吉方、吉方などの吉方位は、本命星と月命星といった九星により判定します。
例えば五黄土星が南西にある場合、南西方位全体が五黄殺方位となります。
8方位でも12方位でも、九星により判定する場合は該当の方位全体に影響します。
それに対して「破」と「天道」は、十二支により判定します。
「破」はその日の十二支の反対側に現れる凶方位です。「天道」も特別な算出方法があり、いずれかの十二支の方位になります。
四隅が「破」となった場合、8方位では四隅全体を凶方位としていますが、12方位では破の現れる十二支方位のみを凶方位としています。
また、四隅において破と吉方位(最大吉方、吉方)が重なることがあります。
その場合は、8方位では四隅全体は凶方位のままですが、12方位では破でない方位を吉方位として扱います。
以下の日盤を例に、8方位と12方位の違いを確認しましょう。
本命殺や最大吉方など、九星により吉凶が決まるものは、その九星が回座している方位全体の吉凶が決まります。
以下では、北東八白土星の「吉方」や南九紫火星の「本命殺」などです。
対して、十二支により吉凶が決まる「破」と「天道」については、8方位と12方位で表し方が異なります。
8方位では四隅に破がある場合(この例では南東)は、その方位全体を凶方位としています。
12方位では、日破となる辰の方位(東南東)が凶方位で、巳の方位(南南東)が最大吉方としています。
(※この例では、本命星:九紫火星、月命星:一白水星で、最大吉方は三碧木星と四緑木星方位です。)
天道についても破と同様に、方位全体もしくは対応する十二支方位に現れるものとしています。
8方位の例 |
日破 | 本命殺 月命的殺 |
吉方 天道 |
最大吉方 |
吉方 | 本命的殺 月命殺 |
12方位の例 |
日破(東南東) 最大吉方(南南東) |
本命殺 月命的殺 |
吉方 天道(南南西) |
最大吉方 |
吉方 | 本命的殺 月命殺 |
以上のように、12方位に分割することで「破」と「天道」を詳細に表すことができます。
様々な流派や考え方が存在するため、8方位と12方位のどちらが正しいというものではありません。ご自身の使い方に合わせてご活用ください。
「はっけ」と読みます。易における自然を表す8つの要素を表したものです。それぞれの要素には方位が当てられており、九星気学の方位盤上でも位置が決まっています。なお、方位を持たない中宮には八卦はありません。
方位 | 名称 | 読み |
---|---|---|
北 | 坎 | かん |
北東 | 艮 | ごん |
東 | 震 | しん |
南東 | 巽 | そん |
南 | 離 | り |
南西 | 坤 | こん |
西 | 兌 | だ |
北西 | 乾 | けん |